日本株と米国株は連動していると言われています。米国株が上がったら日本株も上がり、米国株が下がれば日本株も下がります。
しかし、どういったメカニズムで、日本株と米国株が連動しているのか説明できる人も少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、日本株と米国株がどうして連動しているのか、相関関係について詳しく解説します。
日本株と米国株が連動している理由
日本株と米国株が連動している理由は以下の通りです。
- 米国人投資家が日本株に投資をしているから
それでは解説します。
米国人投資家が日本株に投資をしているから
日本株に投資を行っている人を全体で見れば日本人よりも米国人の投資家が多く、彼らは米国市場にも投資を行っているので米国市場の動向が彼らの投資心理に影響してくるからです。
具体的には、米国株が上昇しており景気が上向いている時には利益が出ます。その利益を日本株に再投資しようという心理が働きます。
その一方で、米国株が下落している時は損失が出ます。その損失を埋めるために保有している外国の株式である日本株を売ろうとします。
このような日本株の太い投資家である米国人投資家の心理が米国株と日本株で損益をコントロールするので、結果的に日本株と米国株が連動するのです。
米国株と日本株が連動しない場合もある
米国株と日本株が連動しない場合もあります。
たとえば、アメリカは新型コロナウイルス対策として積極的な財政出動を行い効果はありましたが、副作用として劇的なインフレを招いてしまいました。インフレを退治するために、景気を減退させても利上げしようとしています。
一方でインフレにならない日本経済は利上げをせず景気を上向きにさせる機運が残っています。各種の経済指標を見ても日本経済は回復基調にあり堅調に推移しています。
そのため、米国株が大幅に下がっても日本株は大きな影響を受けずに持ち堪えるというシナリオもあり得ます。
日本株と米国株の違いを比較
日本株と米国株の違いには以下のようなものがあります。
- 為替の影響を受ける
- 取引単位が異なる
- 過去のパフォーマンスが違う
これらの違いがあるため、基本的には初心者は米国株に投資するべきだと言われています。
それでは順番に解説します。
為替の影響を受ける
米国株は日本株以上に為替の影響を受けます。広い意味ではどちらも為替の影響を大きく受けますが、米国株を購入する時はドル決済が基本です。同じ1株が10ドルでも1ドルが100円と150円では価値が異なります。
そのため、米国株の株価は変わらなくても円安、もしくは円高になれば為替の分だけ損益が
発生します。
ちなみに、今後円安ドル高の流れが続く可能性が高いので、今のうちに米国株で米ドル資産を持っておけば資産が増えると言われています。
取引単位が異なる
米国株と日本株は取引単位が異なります。米国株は1株から買えますが、日本株は基本的に100株からです。
ただし、ネット証券などでは日本株でも1株から購入できるところがあります。
過去のパフォーマンスが違う
米国株は過去30年間で右肩上がりになっているのに対して、日本株はほぼ横ばいとなっています。
日本経済と米国経済の成長力の差が現れているのですが、これが初心者は米国株に投資すればコロナショックやリーマンショックを乗り越えてプラスになると言われている理由です。
ちなみに、アメリカ株の方が企業が会社を成長させて配当で投資家に返そうとする傾向が強いので、アメリカ株の方が高配当であると言われています。
まとめ
今回は日本株と米国株が連動している理由と例外のケースそして、日本株と米国株の違いを説明しました。
米国株と日本株が連動するのは、米国人投資家の心理によるものでした。また、日本株と米国株では為替や取引単位、過去のパフォーマンスが異なります。
ぜひ、参考にしてみてください。