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金利と債権・為替・株価・物価・景気の関係についてわかりやすく解説

金利のニュースは経済を読み解く上で大切です。

しかしながら、金利というのは身近に感じないのでいまいち金利がどうなると株価や物価などがどう反応するのかわかりにくいですよね。

そこで今回は金利と債権・為替・株価・物価・景気の関係についてご紹介します。

金利 債権 為替 株価 物価 景気
上がる 下がる 円高 下がる 下がる 下がる
下がる 上がる 円安 上がる 上がる 上がる

それでは順番に行きましょう。

金利と債券の関係

金利と債券の関係は以下のようになっています。

金利 債権
上がる 下がる
下がる 上がる

シーソーのような関係になっており、金利が上がれば債権が下がり、金利が下がれば債権が上がります。

債権は安全資産であり、お金を返す必要のない株式と違って、償還日と呼ばれる日にお金を返す義務があります。投資家から見れば必ずお金が返ってくる投資先です。

しかし、金利が上がれば銀行に預けるお金などの利子が高く付くようになります。そうなれば、債権を購入するよりお金を預けた方がいいと投資家が考え始めるので、債権のニーズは低くなって価格が下がります。

逆に金利が下がれば債権の方が魅力的に見えて債権の需要が高まるので、債券価格が上昇します。

金利と為替の関係

金利と為替の関係は以下のようになっています。

金利 為替
上がる 円高
下がる 円安

金利が上がれば円高、逆に金利が下がれば円安になりやすいです。

しかし、一国の金利だけで為替が上下するのではありません。特にアメリカとの金利差が重要になってきます。

 

たとえば、アメリカの金利が5%だった場合、日本が4%になれば差は1%、日本が2%になれば差は3%です。この差の開きが大きいほど円安になる傾向があります。

なぜならば、お金が金利の高い方に流れていくからです。

アメリカのドルの方が金利が高いとアメリカドルを持っていた方が日本円を所持している時より利息がつきます。だからみんなが日本円を売ってアメリカドルを買うため、ドル高円安になります。

逆に日本円の方が金利が高いと真逆のことが起きるので、ドル安円高になります。

金利と株価の関係

金利と株価の関係は以下のようになっています。

金利 株価
上がる 下がる
下がる 上がる

金利が上がると株価は下がり、金利が下がると株価が上がる傾向にあります。

なぜならば、金利が下がるとお金が借りやすくなります。企業は通常、お金を借りてビジネスを行っており、新しく設備を作る時にもお金を借りて資金を調達しています。その結果として、企業の今後の発展を期待できる見込みがあるので株価が上がります。

安倍政権時代に始まったアベノミクスもこの経済政策が取られていました。

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その一方で、金利が上がると企業はお金を借りにくくなるので未来への投資ができません。だから成長が期待できない見込みが発生して株価が下がります。

金利と物価の関係

金利と物価の関係は以下のようになっています。

金利 物価
上がる 下がる
下がる 上がる

金利を上げると物価は下がり、金利を下げると物価が上がります。

現実世界では物価の上下の動向を見て金利が決められるので順番が逆になります。

物価が上がる状態というのは、好景気で企業や個人がお金をどんどん使おうとします。その結果物価が上がることになりますが、手持ちのお金や賃金より物価が上がってしまったら生活が苦しくなります。

そこで物価や景気を押さえ込むために、企業や個人がお金を借りにくくするために金利を上げるという政策が取られることになります。

 

一方で物価が下がる状態は景気が低迷しているので、お金が循環していません。お金をしっかりと回すために金利を下げて景気を上向きにして物価を上げるというようなメカニズムが発生します。

金利と景気の関係

金利と景気の関係は以下のようになっています。

金利 景気
上がる 下がる
下がる 上がる

金利が上がると景気は後退、金利が下がると景気が上昇します。

現実世界では、順番が逆になります。物価も関わってきますが、好景気であればお金が循環して物価も上がります。賃金を上回る物価上昇率になれば市民生活への影響があるので、金利を上げて物価上昇に歯止めをかけます。

そうすると、景気にもブレーキをかけるので結果的に金利上昇と景気後退を招きます。

2022年にアメリカの経済で起こっているのがこの現象です。

一方で、景気が悪いと企業も個人もお金を使わないので金利を下げてお金を借りやすくしてさまざまな投資などに使ってもらう動きもあります。それが呼び水になって、結果として低金利と景気上昇を招きます。

まとめ

今回は金利と債権・為替・株価・物価・景気の関係についてご紹介しました。

金利 債権 為替 株価 物価 景気
上がる 下がる 円高 下がる 下がる 下がる
下がる 上がる 円安 上がる 上がる 上がる

とてもややこしいですが、ぜひ参考にしてみてください。