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円安のメリットを庶民と企業別に解説!デメリットしかない?

円安で市民生活が苦しくなるというニュースが出ています。

たしかに輸入品が高騰したことによって値上げが始まって生活困窮者がたくさん出ています。

しかしながら本当に個人や庶民にメリットがないのでしょうか?

そこで今回は円安が個人や庶民にもたらしてくれるメリットについてご紹介します。

円安が個人や庶民にもたらすメリット

円安が個人や庶民にもたらすメリットには以下のようなものがあります。

  • 外貨建ての預金などの資産が増える

円安になる前に、ドル資産を持っていた人は円安が進行すれば資産が増えて徳をすることになります。

たとえば、1ドル120円の時に100ドルほどドルを買い付けていた人は、1ドル150円になったら30円ほど値上がりしたので3000円ほど資産が増えた計算になります。

ただし、円安になってからドルを購入しても資産が増える訳ではありません。しかし、長期的に円安が進むと言われているのでドル資産を持っていた方が個人や庶民であっても資産が増えるでしょう。

円安が個人や庶民にメリットがないと言われる理由

円安が個人や庶民にメリットがないと言われる理由は以下の通りです。

  • 輸入品の価格が上がる
  • エネルギーの価格が上がる
  • 海外旅行の価格が上がる

順番に解説します。

輸入品の価格が上がる

財務省が令和4年に発表しているデータによると、日本に輸入している貿易の71.2%が米ドルで行われています。

米ドルは世界各国の貿易で使われていること、世界各国政府が外貨資産として保有している(外貨準備高)ので米ドルが使われ続けています。

米ドルが高くなって円安が進めば、当然取引コストが大きくなります。今まで120円で済んだものが150円かかるようになります。

そのこともあって輸入品が高くなるのです。

エネルギーの価格が上がる

円安でエネルギーの価格も上昇しています。

ただし、2022年からエネルギー価格が高騰している原因としては、円安だけではなくウクライナ情勢も絡んでいます。

2022年2月にロシアがウクライナに侵攻したことを受けて、ロシアは経済制裁を受けました。ロシアはエネルギーを輸出していますが各国が買わない方針を示したので、おかげで価格高騰が進みました。

さらに追い討ちをかけるように、円安が進行したのでコストが上がりました。

海外旅行の価格が上がる

円安になると海外旅行の価格が上がります。

現地の物価も高く感じるのはもちろん、飛行機に乗ると燃料が必要なので燃料サーチャージ代金もかかります。そのため、トータルとして海外旅行が高く感じるでしょう。

一方、対ドルで見れば円安ですが、別の国を見れば為替レートはそこまで2022年で変わってない国があります。

たとえばトルコリラはほとんど変わっていません。ただし、現地の物価の上昇率はまた別の話です。

円安が企業にもたらすメリット

円安が企業にもたらすメリットは以下の通りです。

  • 輸出企業や関連業種が儲かる
  • 海外資産の価値が上がる

順番に解説します。

輸出企業や関連業種が儲かる

円安が進むと輸出企業が恩恵を受けます。

たとえば以前と同じく5ドルの商品を売っていたとします。1ドル120円の時は1つ商品を売って600円の儲けでしたが、1ドル150円になると750円の儲けになります。

海外資産の価値が上がる

企業は円高の時を中心に海外投資を行ってきました。そうすると、円安になれば為替の分だけ海外の資産価値が上がります。

そうなると、結果的に個人と一緒で海外に資産を持っている企業が潤うことになります。

円安でメリットを受ける銘柄

円安でメリットを受ける銘柄には以下のようなものがあります。

  • 【7203】トヨタ自動車
    日本を代表する自動車メーカー、輸出で利益増
  • 【8035】東京エレクトロン
    世界4位の半導体製造装置、海外での売り上げ増
  • 【8233】高島屋
    大手百貨店、円安のインバウンドで期待

円安になると海外でいかに収益を上げられるかが大切です。そのため、海外で利益を出せる企業に積極的な投資を行って行くとよいでしょう。

また、円安でインバウンドが回復するので、百貨店やホテルなどお金を使ってくれそうなところに投資を行うべきです。

まとめ

今回は円安が個人や庶民にもたらすメリットをご紹介しました。

個人でできることは外貨を準備しておくことか、円安で伸びる銘柄に投資を行うことです。

円安が進めば、自分の持っている円建ての貯金が目減りするのと同じです。

ぜひ、この記事を参考にしてみてください。